
二元の光 ― 深く生きるということ ―
『二元の光 ― 深く生きるということ ―』
悲しみが深いほど、
それは心が真実に触れていた証。
痛みが大きいほど、
魂が誰かと本気で響き合っていた証。
耐えがたいほどの喪失の中で、
私は知った。
こんなにも胸が震えるのは、
この存在と本音で繋がっていたからだと。
涙の奥には、
同じだけの歓びが眠っていた。
共に在り、共に呼吸し、
心が溶け合うように生きた証。
悲しみと歓びは、
相反するものではなく、
ひとつの真理の両翼。
本気で生きるということは、
この両極をまるごと抱くこと。
光と闇、誕生と終わり、
静けさと情熱――
すべてが“いのち”の調べ。
私はそれを体感した。
二元のこの地で生きる、
魂の究極の醍醐味を。
痛みが深いほど、
その奥から、
いのちの光がより強く、
温かく、
響いてくる。
 
 
            